世界のユースセンターを巡る旅人

世界を旅する日本人とフランス人の話。

小学校の校外学習についていった話。in フランス

 

僕は、フランスの北のほうに3週間ほど彼女の家で居候させていただいたのです。フランス語が話せないのは辛い、ということで、個人的に勉強も始めたのですが、

 

その話じゃなくて、

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彼女のお母さんは、小学校の先生をしています。ある日、小学校で校外学習に行くらしく、そのための資料を準備していました。ついでに、僕に簡単に教えてくれました。

「面白そうだなー」って僕は率直に言葉が出て、そしたら彼女のお母さんは、「あ、一緒に来る?」と、、、「行きます!」ということで、僕は、小学校の校外学習に行くことになりました。「こんな簡単に行けるのか?」「暇って行動するために大事だな〜」とか思いながら、小学生と混じっての校外学習に行くことのワクワクしつつ、フランス語を話せない者として緊張もしつつ。当日を迎えました。

 

でも、とりあえず行ってみましょうwこんな感じでブログに書くのも、それはそれは楽しかったのです。

校外学習の行き先はというと、フランスとドイツの国境沿いにある、昔、炭鉱があったところ。

場所は

http://www.musee-les-mineurs.fr/bienvenue/

ここです。

「日本に炭鉱ってあるのかな?ない???銀山とかいったことあるけど。」日本のこともよく知らないまま、フランスのことを学びに行きます。

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実は、僕の居候させてもらった所は炭鉱の地域。来ていた小学生は、半分以上が親戚に炭鉱で働いている人がいるとのこと。しかし、そんな炭鉱も、7、8年前に全て閉まったんだそう。

町に行けば、どこでも炭鉱で働いていた人がたくさん。1つの炭鉱で1日に5000人が働いていたのだそう。そんな炭鉱が何箇所かあるのだから、町には、同僚がたくさんいる感じ。少ない人口だからこそ、知り合いに会う確率はすごくて、彼女のお父さんと一緒にスーパーに行けば、4、5人は元同僚に会うのが普通。炭鉱で働く人で溢れていた町が、この地域には沢山あるのです。

今回、校外学習で行ったのは、炭鉱の1つというわけです。今はもう、炭鉱としては機能してなくて、その施設を博物館のようにしたものです。

 

前置きはそんな感じで、、、

 

学校からバスで移動して行くのですが、集合場所にバスが来るのは、5分前、小学生が来るのは3分前、といった具合で、あ~、さすがフランス。(といっていいのか悪いのか)              それでもまだ余裕があるって感じは好きです。

いきなり小学生の隣に座って、校外学習がスタート。あぁ、言葉の壁って大きいな。って30分ほど考えて現地に着きました。(人生で数少ないほど長い30分でした。まだ21ですが)

 

そんなかんじで、小学生を連れて行き、そこでサポートをするというのが僕の役割でした。(いつしか役割があてられ、彼女と2人で1つの班(15人ほど)を持つことになってました。💦バスで決まったらしいw、適当w)

そこのスタッフが案内してくれるので、それを見守るだけだったのですが。なんせ、僕はフランス語が話せないので、それはそれは、どうしていいのかわからないままって感じで、、、

でも、とりあえず1つの班を見守りました。

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午前中は、炭鉱の中で人たちがどのような仕事をしてたのかとか、どんな機械があったのかとかを実際に見ながら、ビデオを見ながら説明を受けるという感じで。出だしは、実際にそこで働いてた人からリアルな話を聞いて、個人的にもなかなか面白くて、「ホェー」って感じでした。途中でスタッフ交代して、博物館の職員の方、結構若い人の案内で、炭鉱の使ってた機械とかの説明を受けました。それがそれが、なかなか難しい。結構マニアックな話で、小学生も後半はバテてました。あちこちでしゃがみ出したり。(僕も少し座りたかった、そして内容あまり覚えてない。。。)まだ午前中なのに。。。

でもなんだかんだ真面目でいっぱい質問もしてました。小学生の「なんで?」「どうして?」って言う問いは、主体的な学びに近くて気持ちいですね。。。

 お昼タイム

そんな感じで午前中が終わり、お昼ご飯タイム。(ここでなぜか僕の時間が始まるのです。)やはりこの時間は、みんな楽しみなのです!

僕も楽しみにしてました。家でいっぱいチーズを入れた、サンドウィッチを作ってきたので、ワクワクです。あー、美味しい。あー、太陽の光を浴びて外で食べるサンドイッチはあーーー。 それはそれは美味しいですよね。小学生がポテトチップスをくれたりとか。

あーピクニック最高!

それとともに、一様サポート役として、小学生があちこちに行かないように見てたりもしてたのですが。。。

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40人近くを20代2人で見る時間がやってきたのです。小学校6年生なので比較的落ち着いてますね。それでも、いっちゃいけない所とか行きたかったり、こっちの様子伺ってみたりとかといったやりとりもするんですけどw

そこでなんとなく、いっちゃいけないギリギリラインをちょっと出た所らへんに、座ってたのですが、まー、そんなところにいると面白半分で近寄って来てくれる小学生もいてw 話しかけられるのです。

だけど、僕はフランス語話せないので、彼女が通訳と言って具合で。(どれだけ僕はvipなんだ、、、)

最初は基本、「中国人ですか?」って聞かれます。僕たちがなかなかヨーロッパの人見分けがつかないのと同じですね。

 

日本人です。」というと、「本物ですか?」ってだいたい聞かれる。

 

本物ってなんだ!?!?とか思いながら、両親も日本人で日本で生まれたので、「本物です」と答えると、小学生は大喜びなのです。

「日本」ってフランスでも漫画とかゲーム影響でかなり認知されていて、だいたい中学生ぐらいで読み始めるそう。兄弟がいたりすると、小学生でもかなり知ってる子もいます。

そんな感じで、男子グループにつかまり、質問の嵐が始まりました。(ちょっと有名人気分)日本のこととか、漫画のこととか多く聞かれた気がします。漫画を読まなかった僕はこのような時、めちゃくちゃ不利ですが、、、

日本語で何か言って!」とか、「この言葉を日本語で言ってみて!」というのが始まり、そして本物の日本人という噂は一瞬で広がり、多くの小学生に囲まれたのです。彼女も日本語話せるから答えられるはずなのにな、、、とか思いながらも、優しいので全て訳してくれました。

いつしか、ノートとペンを持ってきて、日本語書いてくださいという依頼が続出。(例えば、自分の名前とか、家族の名前とか、僕の名前とか、今日炭鉱に行きましたとか、レゴ・ニンジャとか、ドイツ語の勉強嫌いとか、学校嫌いとか、、、)そんなようなことをただひたすらに日本語で書いたのを覚えてます。多分一回1ユーロもらってたら、50ユーロくらい行ってたんじゃないかな?(あ、ダメ、自分)

という感じで、昼休憩終わり、午後の勉強へ、

午後の勉強での事件

午後は石の観察とかしながら、炭鉱の知識を深めることをしました。まーだいたいどこのクラスでも悪さをするような子もいて、午後は比較的みんなの集中力が落ちてきてる?って感じでした。

そんなこんなで、授業は進んで行きました。

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ある時、1人の生徒が誰かのからかいに対して、ちょっと石を投げてしまったのです。半分転がすくらいちょっとです。

!」

そこのスタッフの人は、ひどく怒って、その子をみんなと違うところにある椅子に座るように命じました。なぜそのようにしたのか理由も聞かず、、、

罰を与えることによって、教育をしようとしているのです。僕は少しびっくりしました。「え、こんなことフランスにあるの?」他の人に聞いたところ、フランスでは時々あるんだそうです、、、

 

僕は罰を与えて教育することに反対です。ただただ、その子は教室の隅の椅子に座ることを命じられ、他の子どもには少し白い目で見られ、、、え、可愛そう。

他の生徒がその子のことをからかったとかの前後関係があって起きたことなのに、石を投げたということだけ切り取って、全体がスタッフの言うことを聞くように、その生徒を犠牲にしてるようにしか僕には見えませんでした、そのことによって、生徒にプレッシャーを与えているのです。恐ろしい。。。

(以上、個人的な主観です)

 

というのもあって、僕は怒られた子とコソコソ遊んでました。(こういうの好きな20代です。)ちょうど授業中だったので、フランス語でやってるし、僕わかんないし、日本語いらないから、喋らないでコミュニケーションをとる面白い機会でした。石とか手を使って一緒にコソコソふざけてました。静かに、バレないようにw

怒って生徒を落ち込ませたまま、30分以上もスタッフの方は放置させたのです。皆が講義を受けている間、遠いところで。最後には他の生徒に合流していいと言ったのですが、僕にとってはあまりにも残酷な教育で少し悲しかったのです。

 帰ろう

そんなこんなで、炭鉱での講義は終わり、帰り足です。

帰りも庭で遊ぶ時間があって、そこでもまたまたサイン会が始まったり。なかなか、忙しい。ただのどこにでもいる日本人なのに。

初めて見るってすごいな。興味があるっていいな。何も知らないってすごいな。そこであった生が、そのまま、彼ら彼女らの頭の中で学びになっていく。その瞬間を見れて僕はとても幸せだった。こんな僕でも、需要を感じる日であった。

みんなのノートには、日本語がいっぱい。(今日は、炭鉱の勉強しにきたはずなのに、)気づいたら僕の書いた日本語を、写しあっていたりとか。

すごい。すごい。学習意欲。好きなこと、興味のあることへの吸収力は半端ない。僕の名前まで、覚えてくれる子もいた。嬉しいね。

帰りのバスでは、隣の女の子が、トランプしようと誘ってくれて、トランプまでしてしまった。こんな楽しい日でいいのだろうか。とりあえず、楽しかった。またバスでも、何回かサイン会をした。

そんなこんなで、遠足にただついていくだけの予定だった僕は、少し目立ってしまった。ただ、僕の興味は、炭鉱ではなく、小学生に向くことが多かった。教育の勉強を大学でかじったからだろうか?

フランスも日本も、対して小学生は変わらない。みんな多くの帰途に興味関心があり、そして元気だ。

いっぱいいろんなことに触れて、いろんな学びをしてほしいと若干20代は、彼ら、彼女らに願ったのです。

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