世界のユースセンターを巡る旅人

世界を旅する日本人とフランス人の話。

ストラスブールの川を泳ぐ謎の生物ヌートリアの正体に迫る。プレッツェルを食べている?

私たちがストラスブールに訪れたとき、謎の生物が川を泳いでいるのを目撃しました。

Twitterで聞いてみた結果、正体が判明したのでさらに突き詰めていきたいと思います。

 

 

ヌートリアとは

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ヌートリアは、ネズミ目(齧歯目)ヌートリア科に属する哺乳類の一種。

南アメリカを原産地とするが、毛皮を取るために移入したものが野生化し、北アメリカヨーロッパ日本を含むアジア帰化して分布する。

胴長40-60 cm、尾長30-45 cm、体重5-9 kgの大型の齧歯類である。水辺の生活に適応しており、泳ぎが得意で5分以上潜水することもある。体つきはドブネズミなどに似るが、耳が小さく、後ろ足の第1指から第4指までには水かきがある。オレンジ色の大きな前歯も特徴的。

ヌートリア - Wikipediaより。

日本はフランスから輸入された歴史があり、西日本を中心に繁殖しています。

 

ストラスブールにいる理由

19世紀に南アメリカからヌートリアが輸入されました。ヌートリアの皮を服に使うためです。フランスに属しながらドイツにも近いストラスブールでは、戦争の頃にヌートリアの皮をたくさん生産し両国に販売していた歴史があります。

しかし飼育環境から逃げ出すヌートリアがでてきました。ヌートリア南アメリカから来たのにもかかわらず、ヨーロッパの気候にすぐ慣れ大量繁殖していきました。ヌートリアの敵はもともとはワニ。天敵がいないストラスブールヌートリアが大量繁殖するのに敵した地だったのです。

そんな逃げたヌートリア達の子孫がいま、ストラスブールの川を泳いでいるみたいです。

 ストラスブールにいるヌートリアの映像↓


Ragondins à Strasbourg

 

可愛すぎる。。

ストラスブールに住んでいるいろんな人が、かわいらしいヌートリアのことが大好きで、ストラスブール市民のペットみたいな存在になっています。そして、餌をあげてる人も多くいます。パンやアルザスの名物・プレッチェルも。。

ヌートリア外来生物、その地の生態系を壊す可能性があるので法律的には駆除しなければなりません。農作物に被害を及ぼしたり、川岸にトンネルを掘る、水道管がかじられるなどの問題も出てきています。

しかし、ストラスブール市民が大好きなため殺すことができません。市民も環境もまもるためにヌートリアを殺さず、1つの地域だけで住まわせようというアイデアが出てきましたが、現実的になかなか厳しく、ヌートリアは野放しにされています。

最後は食べるしかないとまで。。。(ロシアでは食べられているんだそう。)

ストラスブールのホームページには、ヌートリアを初めとする野鳥なども含めて、彼らに餌をあげないでくださいと書かれています。「好きだったら動物を尊敬して遠くから見るだけにして、彼らの人生を邪魔しないでください。」と。

 

ヌートリアのせいでストラスブールの川は泳げない

ヌートリアの持つ細菌は、レプトスピラ症という感染症を引き起こします。(詳しくは→レプトスピラ症とは)尿で汚染された土壌や水から、人が感染することがあります。

かつてヌートリアが繁殖する以前は、ストラスブールの川で人はよく泳いでいました。しかしストラスブールの川にヌートリアが泳いでがいるために、人達は川に入ることができなくなり、今では川で泳ぐことが幻になってしまいました。

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携帯の限界 カメラが欲しい

 

ヌートリアさん問題

可愛いから許されているといっても、特定外来生物特定外来生物。でも可愛い。。ヌートリアに罪はありません。人間はまたしも問題を作ってしまったようです。

ストラスブールに行く際には、是非このヌートリアについてもチェックしてみてください。関心を向けることが、地球が良くなるための第一歩かも知れません。

 

合わせて読みたい

mayonakanoonara.hatenablog.com

 

参照

Nourrir les animaux en ville : non merci | Strasbourg.eu

A Strasbourg, des ragondins trop mignons pour être tués - Libération

 

ヒッチハイクで5年間服役してたムスリムに乗せてもらった話【フランス】

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終春の晴れた昼下がり、私たちはヒッチハイクをしました。その様子は前の記事で書いた通りなのですが、、

mayonakanoonara.hatenablog.com

乗せてもらって、終わり。というものでもなくて、人と人との出会があってこそのヒッチハイク。私たちの出会いを紹介します。

  • 大音量でラップが流れる車
  • 出所したばかり
  • 5年間の服役
    • 余談。。
  • スーパーに行く
  • 宗教の話
    • 余談2
  • 実はフランス愛がすごい
  • 彼が教えてくれたこと

 

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ストラスブールにあるエリタージュ【ERITHAJ】のお店に行きました!”ストラスブールに行ったら絶対に訪れるべし”

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エリタージュ【ERITHAJ】

アルザス地方ストラスブールにお店を構えるエリタージュ。ベトナム産カカオを使ったbean to barメーカーです。日本では海外のチョコレートを輸入しているTOMOE SAVEURさんが扱っていて、催事シーズンにはデパートでも目にすることがあるかと思います。

そんなエリタージュのお店に私たちは行きました。小さい店舗ながらもお店の中には幸せがたくさん!とてもとても素敵なお店の様子を写真とともにレポートします。

 

  • エリタージュ【ERITHAJ】
  • おしゃれな店舗
  • 研究心あふれるタブレット
  • 超激レア・タブレットチョコレート
  • アランドュカスで学んだショコラティエが作るスイーツ
  • チョコレート以外にも
  • エリタージュのお店はどこ?
  • 暖かい雰囲気に囲まれた絶品チョコレート
  • 日本での取り扱いは?

 

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サロンドュショコラ「パリ」と「東京」の大きな違い

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今回はサクッと、私たちがパリのサロショに行って感じた 東京との違いをまとめました。

  • めちゃめちゃ食べれる
  • そんなに並ばない
  • 広くて店舗数多い
  • サイトが見づらい
  • ビーントゥーバーが充実
  • 低価格の商品も多い
  • オブジェのサイズが桁違い
  • 有名所だけではない
  • 日本のお店が多い
  • 治安が完璧ではない
  • 違いだらけ

 

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【ドイツ】11月29日「グローバル気候マーチ」に参加しました

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11月29日「グローバル気候マーチ」

私たちが参加したのは、今回もザールブリュッケンという街での「グローバル気候マーチ」。フランスとの国境にほど近い街です。

本当はフランスのストラスブールで参加しようと考えていたのですが、、そこでのデモの目的が、近隣にある工場に訴えるマクロン辞めさせるなどなどで、少し私たちの目的と違うのでいつも通りドイツで参加させていただきました。(あちゃーフランス..)

今まで私たちは2回、ドイツのザールブリュッケンでグローバル気候マーチに参加しました。その様子は過去2記事をご覧ください。 

mayonakanoonara.hatenablog.com

mayonakanoonara.hatenablog.com

  • 11月29日「グローバル気候マーチ」
  • 人数が。。
  • 安定している大人
  • 訴えることはいつも一緒
  • 平和的なデモ
  • Meditation for future
  • 世界が変わるために私たちは行動する

 

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【フランス】学生が主催の約1万人来場するアニメストに行ってきた。

普段私たちが授業をしているMJCに誘われ、ナンシーで開催されるアニメストというイベントに行きました。アニメストはマンガやアニメが中心のイベントで、アルザス・ロレーヌシャンパーニュ地方で最大といわれています。なんとそんなイベントを主催しているのは学生達です。

ホームページはこちら→Anim'Est

今回は私たちが見たアニメストの様子を紹介いたします。

 

  • 会場外
  • 販売コーナーの様子
  • ゲームコーナーの様子
  • コスプレをする人々
  • 日本文化を体験できるコーナー
  • 学生が主催するイベント
  • マンガのイベント事情・歴史
  • 個人的な感想でまとめると、、敷居の低い参加型イベント

 

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