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世界を旅する日本人とフランス人の話。

【フランス】150万もあるアソシアシオンの”いろいろ”を調査してみた

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フランスはアソシアシオン(NPOのようなもの)がたくさんあり、ここ1年間フランスに滞在している間に、私達自身も様々なアソシアシオンに関わりました。今回は、フランスのアソシアシオン数などを具体的に見ていきたいと思います。

 

現在フランスにあるアソシアシオンの数は?

現在、フランスのアソシアシオンは、約150万ほどあると言われています。毎年7万2000のアソシアシオンが作られています。毎年3万6000ほどが無くなっていくため、全体的には毎年増加している傾向になっています。

(ちなみに、日本のNPO約5万2000なので比べものにならないくらい多いことが分かります。)

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この表は、アソシアシオンの内訳です。多い順に、スポーツ(24%)、文化(23%)、レジャー(21%)、社会活動(14%)、権利活動(12%)、、、といったようになっています。

アソシアシオンでボランティアする人の数

フランス人の1200万人がボランティアでアソシアシオンに参加しています。つまり、5.5人に1人がアソシアシオンでボランティアをしている事になります。また、90%のアソシアシオンはボランティアのみによって支えられています。

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この表はボランティアしている人を年齢順に分けたものです。パーセンテージはその年齢の人の何%がボランティアとして参加しているかを示しています。若者から徐々にボランティアに参加する人の数は少し増えているものの、全体を通して数値は一定的である事が分かります。

アソシアシオンで仕事をする人の数

アソシアシオンで給料を貰い、仕事としている人は180万人です。そのなかの90%以上は、それを主の職業として生きています。その内の36%の人はフルタイムではなく、パートとして働いています。

このように、アソシアシオンからも雇用が生まれてます。また仕事としている人の全体の内70%は女性です。

アソシアシオンに参加する人の数

2100万人(16歳以上)がアソシアシオンに登録しています。つまりフランス人の10人に4人が参加しているのです。参加者ないの男女比はほとんど同率です。

その内の3分の1以上は、2つ以上のアソシアシオンの活動に参加しています。また、登録している人の70%は1年間を通して定期的に参加しています。

寄付する人の数

フランス全体で14%以上の家族が、アソシアシオンにお金をとおしての寄付をしています。寄付全体からは2億5000万€が毎年集まっています。(日本円で約300億円です。)寄付する1家族の平均は、約470€ほどです。またその数字は、裕福層・定年後の人が主を占めています。

アソシアシオンのいろいろを見てみて、、

いかがだったでしょうか。フランスにはアソシアシオンがたくさんあり、多くの人がアソシアシオンをそばに感じながら生活している様子が伝わったかなぁと思います。

今回は全体的に数値的に見てきましたが、この記事と実際に住んで、アソシアシオンに参加して感じることを織り交ぜた記事も今後書きたい思います。

 

参照:

https://injep.fr/wp-content/uploads/2019/07/Chiffres-cles-Vie-associative-2019.pdf?fbclid=IwAR3sZZYjYZp4XyMxzMv6O69-EZwgapolLDrjOtyWE1cr8zi6uHUVGFobLGY