ユースセンターやカルチャーセンターで様々な人に出会い、多様性溢れる趣味にそれぞれが没頭している様子を見てきました。それぞれが見つけてくる趣味の背景には、何があるのかな?と考えるときがたまにあります。日本だったら、マンガとかカラオケ、ディズニー、ショッピングとか、、流石にそれだけでないことは重々承知だけでも、よく文化や経済が関連しています。日本ほど娯楽施設や店舗がそこまで充実していないフランスでは、一体人々はどうやって好きなことを探しているのでしょうか。考えて見ました。
仕事・学校に好きなことを求める
日本ほど娯楽施設がなく、仕事時間も少なく家に居る時間は多いフランス人。仕事に関しては新卒とかの概念がなく、そこまで焦らされることがないという、若者の就職事情については以前まとめました。
転職がしやすい・大学の学費が高くない環境はやはり好きなことを仕事にすることの容易さがある感じがします。私達がいままで会った多くの大人は転職経験者でした。エンジニアからショコラティエとか、コーラの会社から銀行員とか、様々な転職経験者にあいました。その人達はそれぞれ、好きなことを追い求めてまた勉強し、就職していきます。
「自分が好きなことをするのが幸せだ」って考えの浸透しているここでは、仕事もその内なのです。好きなことが仕事に出来れば、そこで楽しめることが出来るのかも知れません。
好きなことをどこで拾う?
でもこの仕事観念から見るだけでは、この国の「好きなことを探す」という概念をカバーしきれていないと思っています。たぶん自分のしたいことをどうやって探すのかが、まだ具体的になっていないからでしょう。
ここに大きく貢献しているのは、余暇の時間ではないかと思っています。特に学生時代は4ヶ月ちょっと(土日を除く)・社会人では有給休暇が最低5週間と長いバカンスがあります。1週間の就業時間も35時間なので、1日1時間日本よりも短い事が分かります。
ちなみに学生は夏休み(約2ヶ月)の間、子供達は想い想いに好きなことをすることができます。宿題もないのです。何故宿題がないのか?ーそれは休みだからだそう。。(日本人の僕からすると非常にうらやましい)
この時期に「したい」を鍛える人が多い感じがします。子供も大人もです。自由な時間で、自分のしたいことを取りあえずやってみます。それでもし、飽きてしまったら辞めて次のことをしてみれば良いのです。そんなことを繰り返しながら、自分が本当に好きなことを徐々に固めていきます。
子供・若者の場合、バカンスは特にそんな時期のように感じます。余暇の時間があればあるほど、何もしないのではなくて、何かしようとなり、好きなことを見つけていくのです。
日本と比較して、、
日本のようにタイミングが来たからやらなくちゃ行けない、という感じが少ないと思います。「~歳になったら、これしなくちゃ行けない」みたいな感覚とかが薄くて、小・中・高校・大学でダブる人も多くいて、人が様々すぎて「ここでこれしないと!」って明確にできないし、しないのが特徴なのかもしれません。
そこには、余暇を中心として緩やかな時間の流れを尊重する、フランス人の感性がある感じがします。そこで比較的焦らされることなく、自分の好きなことを探すことが出来るのです。