ノルマンディーの首府にあたる街ルーアン。その近くにある人口約2000人の街トゥルヴィル= ラ=リヴィエールには、若者の姿が多くあります。そしてそこにはユースセンターのような若者の余暇施設が！私達はそこに突撃し、施設と若者についていろいろインタビューしてきたので写真と共にちょっとしたレポートとして、お届けしたいと思います。
基本情報
対象年齢：11～25歳
開いてる日時：金曜日と土曜日 17時～22時
料金：無料
管理：トゥルヴィル= ラ=リヴィエール街役所
設備：ビリヤード台、スピーカー、テーブルサッカー、ゲーム（ボード、インターネット）、太鼓、ダーツ、キッチン、グランド、、、その他諸々。
施設所在地
施設はプレハブ！そして無料で使えるグランド、バスケットコートの脇にあります。そして隣には道場。なので、スポーツ好きの若者が多くやってくるんだそうです。
そして私たちはいけなかったのですがもう１か所、体育館に併設された施設もあります。そこでもちょっとした居場所スペースがあり、若者が集うことができます。
お互いの施設は同じ行政の管理下のため、若者の必要に応じて自由にものの移動をすることができます。とてもフレキシブルですよね！
自由で多様性の溢れる場所
私達がその施設にいき気になったことは、いい感じに汚く、ものが散らかっていることでした。ワーカーに話しを伺うと、その理由がなんとなく見えてきました。
ワーカーの方との会話で何度も出てきた言葉、それが「自由」と「多様性」でした。
自由
ワーカーはとにかく、若者の自由を尊重しています。そこの施設で流す音楽、壁飾り、置くもの、そこでの活動等々を決める権利は、すべてそこに来る若者にあります。まるで、街からまるまる部屋が渡され、そこの使い方は若者に投げられているといっても過言では無さそうでした。
多様性
都会に近いこの地域には、様々な人が行き交います。そこで若者やワーカーが様々な地域のルーツをもつといった人の多様性から、その人達の趣味の多様性、ものの多様性など、多様的な事柄が溢れていました。若者達はお互いが尊敬することをわきまえているとワーカーが認めることで、個性を殺さずにいられる環境が生まれているようです。ワーカーはとてもオープンな方で、私達がいったときにもすぐに受け入れてくれて、他の若者たちと同じ目線で会話する環境を作ってくれました。（居心地が良すぎてまた行きたくなるほどでした。。）多様性を育める環境づくりという面で、とても勉強になりました。
そんな自由と多様性の結果、部屋にはものが溢れ、私達の目には散らかっている感じに見えたのかも知れません。また、私達が着いたときには、そんな場所を中高生が自ら掃除しているといった様子もあり、若者自身がその場所を管理している感を真に受けました。特にフランスでは、学生が掃除をするということをあまり見ないため（学校でも掃除は生徒がしない）、印象に残ったのを覚えています。
若者とワーカーの声！
中学生Aさん
パリから少し前に引っ越してきた。パリの自分が住んでいた地域でこのような場所を探していたが、見つけることはできなかった。今はここで楽しめて幸せ。。
高校生Bさん
生まれた時からこの街にいる。この街には、幼稚園のころから自由に活動できる場があって、昔から通っている。だから、いまでは11年目くらいになる。
ワーカー
ここら辺の地域でも、このような場所がある街はここ以外で見たことがない。この街は特別に子ども・若者のために多くの事業をしている。このような場所があることはとてもいいこと。若者は常に新しいことにチャレンジし、自分自身も学ぶことが多い。
小さい街に溢れる若者の可能性
今回は大きいとはいえないような街、トゥルヴィル= ラ=リヴィエールにある若者向けの余暇施設を紹介いたしました。フランスでは街の意識によって、このような場所が公的に作られるか否かに大きく変化がありそうです。
トゥルヴィル= ラ=リヴィエールの若者は、このような場所に幼いころから出入りでき、さまざまなことにチャレンジし学べる環境が整っているようでした。中高生のときにこんな場所あったら行きたかったなぁ。。。
