フランスと日本で生活した私達。いろんな人に会いながら気付いたのは、両国の挨拶や初対面で話すこと・話し方の違いです。お互いの国で外人である私達が感じる、文化的に異なる2国のそんな事情をまとめます。
日本
このブログを読んでくださっている方は、おそらく日本人または日本語を話せる方だと思うので普通で違和感がないかも知れません。今回は、フランス人目線で日本でよくある初対面の会話の感覚を書きます。
まず、硬い。「初めまして」や名前を言う、「よろしくお願いします」って言ったりとか。これら一連の流れがあることに、フランス人は硬さを感じています。
その次に気になることは、よく質問をすること。名前とか少し自己紹介をしたら、日本では相手から質問される事が多い。「フランスのどこから来た?」とか、「日本好きですか?」、「食べ物何が好き?」などなど、、、色々聞かれることが多いです。外人だからっていうのもあるのかも知れませんが、日本の「人に尋ねる文化」を嬉しくかんじています。趣味など、自分から言うんじゃなくて「趣味は何ですか?」と聞いてから、会話を始めて行くスタイルはとても日本っぽいです。
あとは、同年齢くらいの異性からはあまり会話をしない感じがあります。なんか、距離を取ってて話しづらさがあるような感じで。異性同士の会話にわって入るのは少し難しい気がします。
逆に、年齢が離れている人、特に年配になっていけばなっていくほど、凄く質問します。質問をこえて、「食べて!」とか、優しくしたい感じが伝わってきます。
日本は特に、会話するときに相手の様子をうかがっているのを感じます。それが程よいときは良いのですが、度が過ぎすぎると距離が出来てしまいます。初対面の会話ではそのバランスが絶妙に面白いです。ただ、フランス人としては聞かれることを嬉しい人も多いと思うので、喜ぶと思います。
フランス
フランスは、まず、握手やビズをしながら名前を交わし挨拶をします。そこで、ちょこっと日本の知っている状況を言ってきます。「日本、最近どうなの?こういうニュース見て、こうで~こうで~・・・」って感じです。これは質問なのか?知っているのを言いたいのか?というのが一般的です。取りあえずは、相手は自分で満足がいくまで話します。
で、突然最初の質問に戻って、聞かれます。で、「うん、そうだね」って言ったら取りあえずまた相手は話し始めます。「いや~、ここは違うかな?」って言うと「あーそうか、でも、日本はあーでこーで・・・」って感じでだんだん話がそれていくことが多いです。
僕はそんな感じで日本の鶴についてとか、伝説についてとか、いろいろ話されたことがあったのですが、聞いたこともないようなことが多くて、取りあえず何も言えないままなんとなく学んで終わっていく「初めましての会話」がしょっちゅうありました。
だいたい「日本人です」っていうと、「あー、僕の親戚は中国人と結婚したよ!」とか、「隣の家には中国人住んでるよ」という会話が始まります。でそこから、中国の紹介が始まります。僕はこのワーホリ1年で、だいぶ中国について詳しくなった気がします。
そんなわけで、だいたいフランスでは、自分が興味ある人に話したいのが中心です。その話す内容は、基本的に自分のことです。なので、自分のことを積極的に話せないと、相手はずっと話しています。
文化で異なる初対面の会話
今回は、フランスと日本を例に初対面の会話を照らし合わせてみました。結果として、日本人はよく質問をする、フランス人は自分のことをよく話す、っていうのが一般的なようです。
まだまだ2ヶ国だけで、もっと広げて見るともう少し違った側面も見えてくるのかも知れません。どちらが良いとか悪いとかを述べるつもりはありませんが、会話をより客観的に見ていくことで、よりよいものを見つけるサポートになれるかも知れません。