世界遺産の街ストラスブールにあるソーシャルセンター
ストラスブールの人口は27万人。たくさんの人が住むストラスブールには、街の地域ごとに最低1つのソーシャルセンターがあります。地域ごとにあるソーシャルセンターはそれぞれが独立していて、民間団体や地域の人達で管理されています。
ストラスブールにあるソーシャルセンターの一覧はこちら→Centres socio-culturels à Strasbourg
ソーシャルセンター「cardek」
私たちが訪れたのはその中の1つ、「cardek」という名のソーシャルセンターです。ストラスブールの中心地から近く、都会の真ん中にあるソーシャルセンターになります。(場所はこちら→https://goo.gl/maps/PE6oJtPhMjUoPctP7)
ソーシャルセンター「cardek」の様子をご紹介します。
写真で見る中の様子
中にはこのような部屋が4部屋ほどあり、曜日ごとで様々な教室が開かれています。かなり歴史のありそうな建物です。
だいたいどこのソーシャルセンターやユースセンターでも、テーブルサッカーがあります。
パソコンが数台ありますが、どれも結構古そうです。
パソコンの上にあったのが数え切れないほどのボードゲーム。
こちらはキッチン。一通りのものは揃っていますがかなり狭めです。
絶対に欠かせないのがコーヒーメーカー。全ての部屋にありました。
利用者の方に話を聞きました
私たちが訪れたとき、1つの部屋でゲームをしている方々がいました。この曜日は毎週の午後、自由に人が出入りしゲームやお茶ができるように1つの部屋が開放されています。
この部屋にいた方々は私たちを優しく受け入れてくれて、この施設について話をしてくれました。以下に会話の内容をまとめます。
毎週集まっている
この部屋には毎週10人前後の人が来て、ボードゲームをしながらコーヒーやお菓子を片手に、会話を楽しんでいるんだそう。
完全無料・年齢制限なし・何をするかは自由
ここですることは完全に自由。その日に集まった人達で何をするかを決めて、自由に遊ぶことができます。カードゲームやボードゲーム、ペタンクなどなどいろんなことをしているみたいです。
年齢制限もありません。人種もさまざまで、ここで開かれているフランス語の授業(無料)に参加している方も一緒に遊んでいました。とても慣用的な空間です。
人に支えられているソーシャルセンター
ソーシャルセンターで開かれている講座はほとんどが無料。ソーシャルセンター自体は国や地方、街などからサポートを受けつつ、ボランティアの方々によって支えられているんだそうです。
お金持ちが多い場所・閑散としている
このソーシャルセンターがある場所は、ストラスブールの中でも特にお金持ちが多いところ。お金持ちはお金を使って講座や学びの場にいくため、このような場所にあまりこないんだそうです。そのためにこの施設は、他のソーシャルセンターに比べ閑散としています。
特に若者がこない
子供・リタイア後の高齢者は比較的にこのような場所に来ているが、高校生・大学生・2.30代の人はあんまりこないんだとか。若者にもっときて欲しいと言っていました。ストラスブールは都会で大学や専門学校などもたくさんあり、若者は多くいるはずなのですが、ソーシャルセンターにはあまり顔を出さないみたいです。
ソーシャルセンターは都会のオアシス
都会の中心にひっそりと佇むソーシャルセンターは、みんなの居場所として開かれた環境になっていました。ひとりぼっちがさみしいときや友達が欲しいとき、誰かと話したいとき、暇なとき、どんなときでも行くことができます。私たちも実際に行ってみて、凄く居心地がよかった!本当に素敵な場所です。都会の中でゆっくりと時間が進んでいる空間でした。
来ていた方が言っていたように若者にここの良さを気付いてもらい、都会の中の多世代が交流する場として受け継いでいって欲しいと私たちも感じます。
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