ロレーヌの名産ミラベル
ミラベルとはプラムの一種。
夏の終わり、つまり8月頃に収穫される黄色く丸い果物です。直径は4cmくらい。(サイズ的には日本の梅と同じくらいかな。)
世界中のミラベルの70%?、80%?、90%?(諸説有り)がロレーヌで作られています。ロレーヌにはミラベル農家が250件程あり、シーズンには収穫体験ができるような場所もあるみたいです。
ミラベルはなぜロレーヌ?
ロレーヌの気候や土の特徴が、ミラベルにとって最適な場所。
ロレーヌは夏、猛暑になることが少なく夜は涼しくなります。これが、ミラベルにとって最適な気候状況!そのおかげでミラベルは、より多くの糖分を含むことができるんだそうです。
ロレーヌの土は、粘土質の土+カルキを多く含んでいます。ミラベルは特に、このロレーヌの土の性質を好むんだそうです。
つまりミラベルの木は、このロレーヌの環境でより良く育ち、美味しい実をつくることができるのです。
ミラベルはどんな味?
ミラベルは甘い!
プラムほど酸っぱくなく、優しい味です。
特に完熟したミラベルはとてもジューシーで、とても甘い! 触ったら柔らかく、ミラベル表面が赤っぽくなっているのが完熟のサインです。
酸味が好きな人は、完熟直前がオススメ! ミラベルがちょっと黄緑色で少し固め、実がぎっしり詰まっている感じがしたら、もう食べることができます。
ミラベルはどうやって食べる?
ミラベルは全体の25%が、そのまま食べられています。
なぜそんなに少ないかというと、ミラベルは腐りやすく、生の状態だと短い季節しか楽しむことができないからです。なので65%が長期保存ができるように、ジャムや冷凍、シロップ漬けなどの加工がなされます。
生のミラベルやシロップ漬けされたミラベルを使って、タルトやケーキ、クラフティなど様々なスイーツを作ることができます。ミラベルは甘みが強いため、スイーツに向いていると言われています。
ミラベルを使ったスイーツはこちらをどうぞ→Mirabelle : nos délicieuses recettes de mirabelle
また、残りの10%はシュナップスに使われます。ミラベルのシュナップスは辛みがなく、甘さが強いのが特徴的です。
*シュナップスとはアルコール度の高い蒸留酒のことです。
とても完熟しているミラベルはジャムやシュナップスのため、程よく完熟したミラベルのはそのまま食べられることが多いです。
ミラベルの正体
ミラベルとは世界でも特にロレーヌだけで多く目にすることができ、シーズンも限られているというちょっとレアな果物です。夏の終わりにフランスにいるなら是非、新鮮なミラベルを味わってみてください。
以上、ロレーヌ在住、家にミラベルの木がある、真夜中のおならからのお便りでした。