0ユーロ生活
フランスの森の中で10日間、金銭から程遠い生活をしました。0ユーロ生活です。今回は、無農薬農家&ワイルド系フリーランスの方の指導の下、自然の中で自然とともに生きていく方法を学ばせていただきました。彼は35才。自分の手で木を切り、家を作り、畑を作り、フランスで生活しています。以前この私たちが体験した10日間の情報を、ブログでご紹介いたしました。
mayonakanoonara.hatenablog.com
今回はこの経験を得て学んだ自給自足、0円生活への道のりに必要なことをまとめました。「金銭的束縛から離れたい。」、「社会が疲れた、山の中で生きたい」、「お金ない」という方、必読・必見です。
世界一忙しい無職は趣味に没頭しまくる?
私たちを指導してくれたフリーランスの方は太陽が出ている間、ずーーーっと働いています。いや、もはや働いていない。。趣味にとことん没頭し、それを「生きる」につないでいます。
その彼の「生きる」とは、「自然の中で自然とともに生きること。我々が金銭による利便性の中で汚染され、忘れてしまった何かの中を自分が生きる。」というものです。プラスチックなどの人工的に作られ、自然と相反するものは極力使いません。
つまり、物欲・金銭欲などを超えた自然とともになるという境地に私たちも飛び込んだのです。
自然とともに生きる
まず大事なのは、生きるために必要なことを見極め、それを実行していくことが必要です。あたりまえですが衣・食・住はとても大事になってきます。その中でも食!これが一番しんどいかもしれません。
服は冬と夏をしのげるものが取りあえずあればどうにかなります。住まいも作ってしまえば、後は問題が起きたときに解決する、もしくは後から付け足すことができます。もしくはテントでも生活できますし。。(私たちは10日間テントで寝泊まりしました。)
自然とともに生きるとは、これら衣・食・住でできるだけ自然の中ものを使い、自然に相反さないような生活をすることです。人間は自然の中の存在という考え方に基づいています。自然をコントロールすることをせず、生活するのが大切な点です。
衣・食・住はその土地によって必要なものも異なるかと思いますが、フランスで私たちが体験した事例を基に自然とともに生きるために必要なこと10選を以下にまとめました。
自然の中で生きるために必要なこと10選
➀食を充実させるべし
まず畑を確保し農業をするとよいです。そのためにその土地柄を理解し、食物を育てることが必要です。物々交換や販売、保存ができるように、多く作れるものはできるだけ多く作ります。また、冬にも食べられるように保存する技術も必要になります。
食事は基本、自らの畑で作ったものとなるとベジタリアン料理です。タンパク質を摂取するためにも鶏を飼うことで、定期的に卵を食べることができます。ビーガンとなると、タンパク質のためにはクルミやナッツ、日本だと大豆もいいかも知れません。
昔の料理本はとても参考になります。質素な材料で、水などを余計に使わず作れる調理方法が載っているからです。また、自然の中で食べれるもの食べれないものを判断するためにも、植物図鑑などを持っておくのもいいでしょう。
②水を確保すべし
水!生きていくためには絶対必要です。飲み水、その他の水どちらとも確保すべき必要があります。雨水をうまく活用しななければなりません。しかし、近くに川がある場合、水に関しては一歩リードしたといってもいいでしょう。
ろ過装置を作ることで飲み水を作り、確保することができます。家にはタンクを置く、もしくは池などを作ると良いでしょう。雨水を溜めるためにも、屋根の水をタンクや池に全ていれる、外にバケツを置いておくなどするとよさげです。
水が手に入りづらい地域では、水はとてもとても貴重な資源となります。私たちが今回体験した場所では、夏場は水が底をつきそうになることがあるそうです。そのために水は全てにおいて、できるだけ最小限に抑えなければなりません。
例えば、
・畑に降水量を量るカップを置きます。そうすると、その日に水をどのくらいあげなければいけないのか確認することができます。
・手を洗う、皿洗いのときには水を出しっぱなしにせず、最低限の水で洗います。
・料理ではなるべく植物に含まれる水分を大切にします。無農薬だと、野菜もそこまで洗わなくて良かったりもします。健康にも地球にもやさしいですが、虫がついてあることが多いので注意が必要です。(タンパク質になると考えられる人は別として、、)
などなど節約術はたくあんあります。
③家を充実させるべし
私たちがお世話になったログハウスは、寝室とキッチン&食事を食べるところの2部屋でした。この2部屋があれば生きていくには十分かと思います。
夏の暑さをしのぐために風の通りをよく考えた設計や、冬の寒さをしのぐために壁に枯れ草の断熱材をいれるなどの工夫をする必要があります。
寒さをしのぐため、料理をするためにもストーブはとても便利です。
高床住居は通気性にもすぐれ、害獣・害虫のためにも最適です。ただその土地柄を理解した設計が必要となり、全ての地域で有効とは限らないでしょう。しっかりとしたその土地の調査が必要です。
➃電気を確保すべし
冷蔵庫、インターネット、夜のための明かり、機械の充電などのために電気が必要です。電気を確保するために、屋根にソーラーパネルを作ると良いでしょう。最低限の電気なら、ソーラーパネルで補うことができます。
インターネットは天気を知っておくためにあった方がいいでしょう。その日にどのような仕事をしなければならないかを考えたり、雨の前の対策などをすることができます。雨が降っているなら家の中を充実させたり、ビニールハウスの管理するなど仕事を変更する必要があるため、天気を知っておくことはとても大切です。
➄虫に強くなるべし
池を作るなどすれば、必然的に蚊などの虫が増える。虫などにかまっている暇なく働きます。虫が嫌いなんて言ってられる場合じゃないです。虫が嫌いでは生活できません。
⑥自然のものをうまく使うべし
当たり前ですが、金銭から離れるということは自然にあるものをうまく活用しなければなりません。たとえば森を切り開くときに残った木や竹などをうまく使って、農業をしたり家をつくる必要があります。そのためにも、その地の気候・森の様子を把握し、様々な知識やアイデアを持っておくことが大事です。「これ面白そう」、「これ有りだな」と思ったら実行してみるのみです。
また以前のブログでも述べましたが、作物の相性なども知っておくと自然をいかした畑を作ることができます。古代のアステカ文明などに、そのようなヒントが隠されているらしいです。人間が進歩する中で見つけた農法を見つめ直すのもいいでしょう。
今回お世話になった所では、日本人の福岡正信さんの農法も参考にしています。
このような知識も大事になってきます。
⑦なんでも自分で作るべし
作られているものを買うほどコストがかかることはありません。家も含めて、できるだけ自分で作った方がコストがかからないことが多いのです。
また全てを自分の手で作ることで、何か問題があったときには問題点を早く見つけ、直すことができます。自分の管理している部分を、本当に自分の手で頭で認識することができます。
また、生きるための知識や経験も自分がやることで増えて行きます。
きっと自分ですることなんでも人生です。
⑧友達・知人と協力すべし
知り合いを頼ることも大切です。自分の力だけでできないことは、協力を頼みましょう。家を作る、畑を作るのも自分一人で無理をしないこと。
もう1度いいますが自分だけでできないときは、積極的に知り合いの力を借りましょう。
⑨地域コミュニティーに参加すべし・地域に積極的に出向くべし
いくら社会と切り離した生活をしようと思っても、人は人です。
このことについては、go wild into the wild
きっと、人が協力し合い生きていく中で、社会というのができました。「ものを多く作ったら人にあげる」、「できないことがあったら近くの人が助けてあげる」このようなことができるのは、人々が協力し合う社会があるからです。
私たちが行った場所でも、知り合いの使わないものや、閉店するお店で使えそうなものをもらって再利用していました。また、その際には家でとれた野菜を届けるなど、物々交換&エコロジーを実現していました。
積極的に地域に出向き、地域コミュニティーに参加し、関わりを持っておくことは自給自足にはとても大切かも知れません。助け合いの精神は、きっと人が人として生きるための根本にひそんでいます。
⑩昔を参考にすべし
先ほども文明について少し述べましたが、昔を学ぶ必要があります。今の現代社会に増えすぎてしまった部分みつめてを、昔と比べて何が無駄か、何が本当に必要かを自分自信で考える力が必要です。
そのためにもしっかりと昔を学びましょう
ずばり。。まとめると
・自然の中で生きるための知識
・自然のものを活かすことのできるアイデア
・アイデアを実現するための行動力
・人との繫がりを大切にすること
この4つを踏まえた上で、社会的な常識を見極め常識にとらわれないことが、自然とともに生き、自給自足をするためにとても重要です。
今回書いたことは現代人にとっては、とても当たり前のことが多かったかも知れません。もしくは、「わざわざ読まなくても知ってる」とか思ったかも知れません。
ですがこの当たり前を自分の手で得るためは、記したようなとても細かい努力が必要です。記事を読んで、当たり前の裏に隠されているこの背景を感じていただけるとありがたいです。
↑人間の体と現代の生活習慣病を比較研究したうえでまとめ、自然的に生きることの大切さを説く本があります。人間の体を学び、生活するために是非参考にしてみてください。