ヨーロッパに行ったりとか、ヨーロッパ人に会ったことがある人は少し、気になったことがあるかも知れません。そう、汗のにおい。
逆に「日本人は臭くないよね」なんて言っている海外の人も居ます。つまり、ヨーロッパ人が汗臭いのは確かなようです。
フランス人に聞くと、「食べ物のせいだと思う。ヨーロッパ人は良く肉を食べるから。」と言われるのですが、本当にそうなのでしょうか?
今回は、なぜヨーロッパ人が日本人よりも汗臭いのかを、サクッとまとめて見たいと思います。
ズバリ遺伝子が。が。。。
遺伝情報がちょこっと違うみたいです。ヨーロッパ人と日本人が顔、髪の毛の色、目の色等が違うというのと同じように、汗臭さも遺伝情報によって違いがあります。
これらはSNPという、遺伝子のちょっとした違いが元になっているとされています。
ちょいと難しい話をすると、rs17822931というSNPにはAncestral Allele:CとDerived Allele:Tの2つがあり、そのAncestral Allele:CとDerived Allele:Tの違いによって、汗臭さが異なってくるんだそう。(科学者ではないので、ここら辺でごめんなさい)
Why the Japanese think Westerners smell bad (well, one reason), by Razib Khan - The Unz Reviewより
この表を見ると、日本は黄色(Derived Allele:T)の方が多く、ヨーロッパやアフリカでは青色(Ancestral Allele:C)の割合が多いですね。
そしてこの青色の方が、汗が臭くなる遺伝子というわけです。なんと95%のヨーロッパ人が、その青色のタイプです。つまり汗臭くならないヨーロッパ人は、5%のみということになります。
日本では15%が青色のタイプで、85%が黄色のタイプだそう。ほとんどが臭くならないタイプみたいですが、日本にも遺伝子的に汗が臭くなりやすい人がいるということですね。
ちなみに人間全てでは、青色のタイプの方が多いそうです。
実は耳垢・体臭と関係する?
先ほどまで汗のにおいについて説明しましたが、この2つのタイプは耳垢にも影響します。耳垢にも2タイプ、油っぽい耳垢と乾燥している耳垢があります。
先ほどの色分けで見ると、油っぽい耳垢の人は青色、乾燥している耳垢の人は黄色のタイプだそうです。
また、汗と同じように、体臭も青色の人の方が強いんだそう。この体臭の定義はくさい、くさくないに関わらず、ただ臭いがするというものです。
ヨーロッパ人の方が汗臭い遺伝子の人が多いが正解
このように科学的に、汗臭さについて証明されているようです。日本人の方が汗臭くないというよりも、日本人の方が汗臭い遺伝子を持った人が少ないというのが正統な答えみたいです。
つまり、ヨーロッパ人の方が汗臭い遺伝子を持った人が多いということですね。
汗の臭いにも個人差があるようです。
参照
・http://www.unz.com/gnxp/why-the-japanese-think-westerners-smell-bad-well-one-reason/