世界のユースセンターを巡る旅人

世界を旅する日本人とフランス人の話。

4週間家にこもっているフランスから伝えられること

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私たちは3月17からこの生活が始まった。特別な用事が無ければ、1日に1回しか家から外に出られない。いろんなお店やカルチャーセンターがやってないという状態。そんななか、何を思っているのかをお伝えします。

 

フランスで今、外に出るための条件

・仕事に行くため

・買い物するために

・病院に行くため

・家族の手伝いをするため(高齢者の手伝い)

・運動のため(1時間で家から1キロ圏内)同じ家と一緒に住んでる人とだけ歩ける。

・国家・公共から呼ばれたとき

・ボランティア(市役所等から頼まれた場合)

この中のどれかに当てはまっていないと、外には出ることは出来ません。また外に出る際には、それらを記した紙やアプリケーションを持っていないと行けません。

私たちは毎日、運動のために外に出るのですが、何度か警察の巡回に遭遇し、紙を確認されることがありました。しっかりとチェックは行われています。

辛いこと

辛いことの1つは、人に会えないことです。今まで会っていた人達と会うことが出来なくなってしまいました。特に私たちは、カルチャーセンターで様々な人達と関わり、生きていたため、とても寂しくなってしまった感じがします。今ではときにビデオ通話をしたりしていますが、人と直接会えないのは辛いですね。

2つめは動けないこと。家の中にずっと引きこもることが中心となるため、普段よく外に行っていた私たちには、制限がかかった感じです。私たちはまだ、庭があるため外に出られるものの、友達で庭がない家に住んでいる友達は、「外に出たい~」と悲痛をあげていました。

またもう1つは、未来がみえないこと。この状況がいつまで続くかも分からないし、今までの予定も崩れていくなかで、何も出来ず、動けずの状況です。私たちは、本来ならもう日本に行っている予定でした。

最後に、私たちはこんなに時間があって、何もしないでいるのに、医療関係にいる人達は忙しく働いています。私たちの友達で、看護学校に通っていた人も、学生ですが急遽呼ばれて現場に立つことに。なにも出来ないもどかしさがあります。

いいことも

辛いこともあれば、良いこともあります。普段より家族と一緒に過ごせる時間が増えたり、今まで出来なかった家のことをしたり、、家の環境を整えるには最適な時間かも知れません。ただ、家族の時間が増えて、仲が悪くなるのが少なくないのも現実。多くの人が、制限のある下でストレスを感じて生活しています。

今までの恵まれていた生活、または無駄まみれだった生活に気づけるかも知れません。無駄な車を使っての移動や、無駄な会議など、今まで無駄に使っていた人生の時間に気づけるかも知れません。自分の人生の幸せのために、何が必要なのか、見極めるタイミングになれるのです。

環境に良い。これが何よりですが、人が環境に悪い方法で移動しなければしないほど、CO2の排出量が減っていきます。実際に様々な国でコロナの影響により、環境が改善されたという話もあります。私たちは、そんなに無駄な交通機関を使わなくても生きていけるのです。この際、地球のために見つめてみてはいかがでしょうか。

ひきこもり生活に大切なこと

当たり前ですが、家で出来る楽しみを持っておくことだと思います。今を楽しむこと。生きがいがあること。それらが、ストレスを軽減し、この期間を無駄なく生きていくことができます。そしていろんな学びを得て、新たな自分に気づけるかも知れません。

いままで、出来なかったことにチャレンジする時間が合ったり、昔好きだったことをもう1回掘り起こしてやってみたり、今まで連絡取ってなかった人に連絡してみたりとか、いろんなことができると思います。制約を感じるよりも、出来ることに目を向けていくほうが気楽に生きていけるのではないでしょうか。

みなで協力して乗り越えよう

家にいること。人に会わないことで、どうやらこの状況を乗り越えるしかないようなので、家での生活を楽しむ工夫をそれぞれがすると良いかと思います。私たちも、試行錯誤しながら過ごしているうちに、3週間以上が過ぎていきました。今を楽しみながら、みなさん頑張りましょう。

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