世界のユースセンターを巡る旅人

世界を旅する日本人とフランス人の話。

「嫉妬という気持ちは要らない」ーフランス人の経験から

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子供の頃、私は恋をしている時には極度の嫉妬心と独占欲があった。

好きな人が自分以外の人と楽しい時間を過ごせることに耐えられず、ずっと自分のことを気にして、他人のことは忘れて欲しかった。また、他の人がパートナーのことを見るのとか、好きになるのが嫌だった。

高校生の頃、私と同じように嫉妬心も独占欲も強い遠距離恋愛の彼氏がいた。お互いに友達に嫉妬していた。彼は私が彼と話す代わりに友達と会うのが嫌で、私もそれが嫌だった。そしてその時に、嫉妬することは非常にストレスになるし、不要なことだと気付きはじめた。私が他人にしたようなことをされたからこそ、それがいかにイライラすることかわかった。嫉妬すると、相手の人間的な部分を全部取り去ってしまい、相手を物として見てしまう。

だから私は自分に言い聞かせた。それが私の人生を台無しにしているから、やめなければならないと。嫉妬のせいで、よく口論になったり、彼が誰かと会っているのか、会っていないのか、一日中ストレスを感じ、怒ったり悲しんだりしていた。一方、相手は自分でコントロールできない人だし、私も嫉妬の被害者になるのが嫌になった。
嫉妬するということは、自分では変えられない何かに対して常に怒ったり、ストレスを感じていることだと気付いた。だから、外の世界を変えようとするのではなく、自分を変えようと思った。そこで私は、この嫉妬の感情を蔑ろにして、「自分は馬鹿なのか?下らないよ」と自分に訴えた。そのうち嫉妬する人が嫌いになり、あっという間に嫉妬することを完全にやめてしまった。

それどころか、真逆のことを考えてしまい、彼が他の人と寝ても気にしないようになってしまった。誰にでも欲望や好みや衝動があって、その人の気持ちはその人以外はコントロールできないという考え方になった。自分ではどうすることもできないのだから、現実を受け入れて生きていくしかないと決めた。さらに、自分で考えてみた。本当は、この人が他の人と浮気するのはそんなに悪いことなのだろうかと。ほんの数分しか続かないし、他のスポーツと同じようなものだ。そして、何の意味もなく怒らなくなったので、悪い考え方ではなかった。

私たち人は嫉妬をなくして、コミュニケーション、理解、信頼でよりよく生きていると思う。彼氏が女の子と会話をしたり、友達と遊びに行ったりした時には、好きなことをしていて喜んでいるのが嬉しくて、帰ってくるのを楽しみにして、今度は何を学んだのかを聞いて新しいアイデアをシェアする。

嫉妬が止まらない、仕方がない、どうしようもないと言われることも多いと思う。しかし、極端な嫉妬心を持っていた私でも、意志の力で変わることは可能だった。どんなに嫉妬していても、やろうと思えば嫉妬を消して楽にはず。